雷(4):雷に遭ったらどうする?雷さんはヘソが好き?
雷は大きいものだと、1億V、20万Aと桁違いに高電圧、高電流なので、直撃を受けたら瞬時に燃え尽きる。いや一気に昇華するでしょう。また、木の下での側撃雷でも感電死、あるいは心臓マヒ、火傷、脳損傷、網膜剥離、鼓膜破裂、精神障害が起こる。(木の下の雨宿りは極めて危険です。)

直撃と側撃雷の他に、誘導雷という直撃電流の電磁誘導作用によって誘導電流が流れるもの、1-2km先に落ちても迷走電流で感電したり、電子機器を破壊する事が有るので、要注意である。

◎雷の音が聞こえたら
雷は、「高い場所」「周りより孤立した場所」「金属製で尖ったもの」に落ちやすい。具体的には、山の頂上や高層ビル、高い木、傘や釣り竿、ゴルフクラブ、広いグラウンドなどです。
これらの条件が揃っている場所では、雷が人体を「直撃」または「側撃」する危険性が高まるため、雷の音が聞こえたら、すぐに安全な建物や車の中に避難することが重要です。
雷の接近は、AMラジオにノイズが入る(約50km)、雷光が見える(約30km)、雷鳴が聞こえる(約10km)といった兆候から判断できます。
◎安全な場所への避難:
・屋内への避難が最優先です。鉄筋コンクリート造りの建物や、金属で覆われた車、バス、列車の中が安全とされています。
・車内では金属部分に触れないように注意し、可能であれば安全な屋内の駐車場などに移動しましょう。
・木造の家でも基本的に安全ですが、窓から離れた部屋の中央付近に避難し、すべての電気製品や壁・天井から1m以上離れてください。
◎屋内にいる場合:
・電気機器から離れる: テレビやエアコンなど、電気を通す可能性のある製品から離れましょう。
・コンセントを抜く: 余裕があれば、感電の危険がないタイミングで、コンセントを抜いておくと、雷サージ(雷による過電圧)から家電製品を守ることができます。ただし、雷がすぐ近くで鳴っている場合は感電の恐れがあるので、無理に触らないでください。
・窓から離れる: 窓やドアのそばも危険です。
・雷サージ対策: 雷サージを軽減する機能を持つ電源タップ等の利用も有効です。
◎安全な場所がない場合の行動⇨雷しゃがみ
・開けた場所、水辺、山頂、高い建物や木の下は危険です。
・電柱、煙突、鉄塔などの高い構造物から4m以上離れた「保護範囲」と呼ばれる場所へ避難します。
・姿勢を低くかがめ、両足を閉じます。
・地面との接触面を減らすため、地面に手をついたり、寝そべったりするのは避けてください。
・両手で耳をふさぎ、雷鳴のショックで鼓膜が破れるのを防ぎます。
・持ち物も体より高く突き出さないようにしましょう。
「雷にヘソを取られる」というのは、雷は高い場所に落ちやすいことから、おへそを隠すと自然と前かがみになり低い姿勢をとることで、落雷のリスクを低減させようという安全対策に由来する言い伝えですが、まんざら間違いでは無いようです。

◎避難後の注意点
・雷の音が聞こえなくなってから20分以上は、安全な場所から移動しないでください。
・万が一落雷してしまった場合は、すぐに救急車(119番)を呼び、心肺蘇生が必要な場合はAEDを使用します。被害者の体は帯電していないため、救助活動は安全です。
日本での年間の落雷被害者数は平均約20人で、そのうち死亡者数が約13人です。参考まで。


