善光寺(2) 「お朝事」
「お朝事(おあさじ)」
師の講演の中で、毎朝6時半から「お朝事」が行われており、その前後には、参拝者の頭に数珠を触れて功徳を授ける「お数珠頂戴」という儀式がある事、これは「身業説法」とも呼ばれ、希望者は参拝に際してこの儀式を受けることができると聞いたので朝一番の長野電鉄で善光寺に行き、朝焼け煙る善光寺を参拝してきました。

「お朝事(おあさじ)」とは、善光寺で日の出の時刻(月によって変わる)に合わせて毎日行われる、僧侶が出仕する荘厳な朝の法要のことです。善光寺が天台宗と浄土宗の合同で護持されているため、この法要も両宗派の順に30分間づつ計1時間勤められます。各派の法要中は、本堂御本尊である一光三尊阿弥陀如来像が納められた瑠璃壇と厨子の戸帳が上げられ、それらを垣間見ることができました。
お勤めの終わり近くに導師が参拝者に十念を授けます。十念とは、念仏、つまり「ナムアミダブツ」を十編唱えることで、導師から一回一回「ナムアミダブツ」とお授けいただくのに続いて、参拝者も「ナムアミダブツ」と。私も二回十編唱えました。これによって、善光寺如来の功徳を授かることができるそうです。

「お数珠頂戴」は、お導師一行が法要に向かう途中と帰る途中に、参道に膝まずく参拝者の頭を数珠で撫でて功徳を授ける儀式で、天台宗と浄土宗の2行の行きと帰り計4回授かる機会が在るようです。
式の流れもしらず、作法も知りませんでしたが、周りの人の動きに従い、私は浄土宗の行きと天台宗の帰りの2回もお数珠を頂戴しました。
早起きの苦手な私でしたが、快い朝を過ごす事が出来ました。「ナムアミダブツ」「ナムアミダブツ」「ナムアミダブツ」 。


