左右の眼のピントが合わない
一ヶ月前、右眼の一部の像が消える、左右の眼のピントがズレて合わない、上から簾が降りてくる、という症状が有り、いずれも15分程度で収まったが、気になったので眼科へ行った。
30年以上前に眼底出血をして、レーザーで焼いた事があるので、またかと思ったが、お医者さんは「新たな眼底出血は無い」との診断。「それより後の二つの症状は、脳梗塞の可能性が有るので、次回症状が出たら、MRIを撮るように」との事。「えっ?脳梗塞?」
慌てて、かかりつけ医に相談した。私の場合、4年前の心筋焼灼術で不整脈は無くなったので心臓の可能性は無いが、頚動脈からの血栓の可能性も有るとのこと。取敢ずエコーでチェックして貰ったが、心配ないと言われて、一安心。
もしご自分で脳梗塞かと思われたら、「FAST」(顔の麻痺、腕の力、言葉、発症時間)で症状を確認し、該当したらすぐに救急車(119番)を呼ぶことが重要です。原因は動脈硬化による血栓(脳血栓症)、心房細動などで心臓から飛んだ血栓(脳塞栓症)、細い血管の梗塞(ラクナ梗塞)などがあり、高血圧・糖尿病・脂質異常症が危険因子です。
症状(FAST)
F (Face):顔の片側がゆがむ、麻痺する。
A (Arm):片方の腕に力が入らない、上がらない。
S (Speech):ろれつが回らない、言葉が出ない、他人の言うことが理解できない。
T (Time):発症時刻を確認し、できるだけ早く受診する。
他の前兆として、
B (Balance / バランス):ふらつき、まっすぐ歩けない、急に立てない。
E (Eye / 目):片目が見えにくい、視野が欠ける、物が二重に見える。
これらの症状が出たら、迷わず直ぐに救急車を呼んで下さい。

脳梗塞の危険因子には、高血圧、糖尿病、脂質異常症(高コレステロール)。喫煙、過度の飲酒。不整脈(心房細動など)。
予防と治療には、
予防:生活習慣病の管理(食事・運動・禁煙)、危険因子の治療。
治療:発症後すぐに血栓を溶かす薬(t-PA)や血栓回収療法が行われる場合がある。
リハビリ:脳梗塞は寝たきりの原因になるため、回復期リハビリが重要。
緊急時の対応
症状が出たら、たとえ一時的に改善しても、すぐに救急車を呼び、専門医の診察を受けることが最も重要です。
脳梗塞は「時間との勝負」で、発症後 4.5時間以内(t-PA治療)や 8時間以内(血栓回収療法)の超早期治療開始が鍵となり、時間が経つほど脳細胞が壊死し後遺症が重くなるため、症状が出たら一刻も早く救急車(119番)を呼ぶべきです。
皆さんもご注意あれ⁉⁉⁉

