毎日のうんちの一割が腸の細胞の死骸であるって御存知????

 人間の体は、約37兆個の細胞から出来ており、「新陳代謝」によって常に生まれ変わっています。中でも注目したいのは、①腸の細胞(体の中に入ってくる肉や野菜の細胞を敵の細胞と判断し賢明に戦って代謝:臓器移植での拒絶反応をイメージして下さい)と、②腸内細菌(自分の体に同化できるように食物を分解し、ビタミンKとBも合成してくれている)です。

 その結果、腸の細胞は3〜5日で新陳代謝し、腸内細菌は2週間程度で入れ替わります。

 皮膚は約1ヶ月、血液は約4ヶ月、骨は約数年、脳の神経細胞のように一生入れ替わらないものもあるのに比べて、腸の代謝は極端に速いのです。その理由は、①消化・吸収機能の維持、②物理的・化学的ストレスへの対応、③防御バリア機能の維持、④活発な蠕動運動という機能の重要性と厳しい環境への適応にあります。

代謝した細胞はどうなる?

 大人のうんちの量は、食事内容や量によりますが、1日あたり平均100~200グラム(バナナ1~2本分程度)です。食物繊維が多い野菜中心の食事なら量が増え、肉中心なら減る傾向があります。

 うんち(便)は、7~8割が水分、1割が腸内細菌(生きている細菌やその死骸)、1割が消化管で吸収されなかった食べかすで、残りの1割が過酷な環境で戦って代謝し、古くなって腸から脱落した細胞などです。即ち、毎日、小腸から10〜20gの細胞が剥がれ落ちている事になります。

 尚、蛇足ですが、うんち(便)の色が黄褐色なのは、十二指腸に排出された胆汁の色素ビリルビンによるものです。このビリルビンは腸内の状態によって色が変わります。腸内が善玉菌優位で酸性なら黄色みを帯びた黄褐色に、悪玉菌が繁殖しやすい環境のアルカリ性なら黒っぽい色になります。

 又、うんちが臭い主な理由は、腸内の悪玉菌がタンパク質や脂質を分解する際に発生させる「インドール」「スカトール」「硫化水素」などの臭い物質(腐敗産物)であり、肉食中心の食生活や便秘、水分不足、生活習慣の乱れで腸内環境が悪化すると、これらの臭いが強まります。

 今回うんちを取り上げた理由は、NHKのEチャンネルで12/24㈬PM9:30からスタートした「3ヶ月でマスターする人体」の第1回を見て刺激を受け、勉強したので報告する次第です。最近の人体の研究は目覚ましいスピードで進んでおり、今後の2〜12回の放映が楽しみです。

今後の予定

  • 1月7日(水) 第2回「生命の設計図・ゲノム」
  • 1月14日(水) 第3回「“おいしい”を科学する!」
  • 1月21日(水) 第4回「動き続けられる体」
  • 1月28日(水) 第5回「腎臓が寿命を決める!?」
  • 2月4日(水) 第6回「腸内細菌との上手な共存」
  • 2月25日(水) 第7回「感染症との闘い」
  • 3月4日(水) 第8回「最大の臓器・皮膚」
  • 3月11日(水) 第9回「眠りの本質を理解する」
  • 3月18日(水) 第10回「痛みの正体を知る」
  • 3月25日(水) 第11回「生まれか経験か」
  • 4月1日(水) 第12回「未来の私たち」

 

この一年、所々穴は開けましたが、なんとかこのサイトを保持する事が出来ました。有難うございました。ご協力に感謝申し上げます。

末筆ながら、来年は皆様にとって幸"うん"の歳になりますようにお祈り申し上げます。

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